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がん予防

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健康長寿にとにかく運動! とは本当か?

筋肉で作られる「マイオカイン」の働きとは?

「大変お元気なようですが、なにか“秘薬”でも飲んでいるのではないですか?」「秘薬? とんでもありません。そんなもの摂っていませんよ」「それではなぜお元気なのか、その秘訣は何ですか?」「うーん。わかりません。天命かな? でも強いていえば毎日の運動かも知れません」(正直にそう考えて差し支えないようです)。
 「身体を動かすことががんの予防になりますよ!」なんていうと「大げさな」とか「うさんくさい」と思われるかも知れません。でも真実です。身体運動はがんを予防するだけではありません。心筋梗塞のほか脳梗塞など脳血管障害の予防効果も。さらには運動器の障害(ロコモ症候群)の予防にもなるといわれます。うつ、認知症などを防ぐ効果も、また要介護の予防にも。健康長寿にはとにかく運動です。第一、気分が爽快にもなります。

 身体運動はなぜそんなに身体によいのですか? 簡単にいえば身体を動かすことで局所だけでなく全身くまなく血流が促進され、その領域の組織・細胞が活性化するからと思います。筋肉から出てくる「マイオカイン」という一種のホルモン様物質の働きによるものでもあります。とにかく運動による効果は想像以上に幅広く、且つ絶大なものがあります。しかも非常に安上がりです!

(公財)札幌がんセミナー相談役 小林 博

The Way Forward No.22, 2022

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