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がんの未来

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今、すい臓がんといかに闘うべきか?

がんが治るということは、「がん」が体から完全に取り除かれることを指しますが、それはすなわち3-5年という期間で再発がないことを意味します。その時点でやっとわかるのです。

そこで、すい臓がんを手術で治せますかという問いには、すい臓がんはリンパ節転移、肝転移、腹膜転移などすい臓から遠くへ飛んで行きやすいという性質があり、さらに神経や血管に沿って静かに進んでしまうため、完全に切りとることがまず難しいという答えになります。したがって、すい臓がんとの闘いは手術だけでは完全に片手落ちで、抗がん剤という頼もしい相棒と共にじっくり歩む必要があるのです。また、同じ病気で闘う仲間や様々な団体の力も借りて、新しい情報を共有し、皆で大手を振って闊歩するのが今、最も賢いやり方なのです。大勢で元気に前を向いて、しっかり歩みを進めていきましょう。

北海道医大学大学院医学研究科消化器外科学分野Ⅱ教授 平野聡

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